文化財構造計画の冨永です。
みなさま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、忙しさにかまけてブログ更新も滞っておりまして申し訳ございません。理由にはなりませんが、秋にはヘリテージマネージャーなどの講師が多く何を話そうか考えていると、そっちにすっかり頭をもっていかれてしまいます。
また話は変わりますが、昨年の12月に、日本イコモス国内委員会より、歴史的建造物の保存活用における構造設計家としての貢献に対して、私に日本イコモス奨励賞が授与されました。
イコモス(ICOMOS)といっても馴染みのない方にはよく分からないかもしれませんが、文化遺産保護に関わる国際的な非政府組織(NGO)で、ユネスコの諮問機関として、世界遺産の審査などを行っている組織です。
これまで文化財建造物の構造を中心に保存に取り組んでおりましたが、前例なき活動であったため、私としても自分の進む道が正しいのかどうなのか不安なことも多々ありました。
そのため、こうして歴史遺産を保存する組織から、これまでの取り組みを評価していただき、とてもうれしくありがたいと思っております。
自分を信じて進んできた道ではありますが、公的にこのように評価されることで、より一層確信をもって仕事に取り組むことができるような気がします。
レセプションでの先生方のお話をお聞きしていると、文化財の構造という分野を先駆的に取り組んでいるんだから、もっと裾野を拡げてねということと、民間で独立して文化財をやるなんて大変だと思うけどがんばってね、という意味があるように受け取りました。
奨励賞ということで、今後もより励みなさいということですので、引き続き頑張りたいと思います。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。